【全米プロ】松山英樹ギリギリ64位で予選通過「順位もかなり上げられる」決勝Rで巻き返し誓う

<米男子ゴルフツアー:全米プロ選手権>◇第2日◇20日(日本時間21日)◇米オクラホマ州タルサ・サザンヒルズCC(7556ヤード、パー70)◇有観客開催

松山英樹(30=LEXUS)が今大会に初出場した13年から、10年連続10度目の決勝ラウンド進出を決めた。56位から出て2バーディー、4ボギーの72と2つ落として回り、通算4オーバー、144。ギリギリ64位で、自身の4大大会では唯一、予選落ちなしを継続した。星野陸也も4オーバーで予選通過。香妻陣一朗は89位、稲森佑貴は105位、木下稜介は123位、金谷拓実は135位で予選落ちとなった。ウィル・ザラトリス(米国)が9アンダーで首位。復帰2戦目のタイガー・ウッズ(米国)は53位で予選通過した。

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土壇場で難しい選択を迫られた。カットラインを1打上回る、3オーバーで迎えた最終18番パー4。松山は第2打をグリーン奥の深いラフに入れた。ピンまで10メートルの難しいアプローチ。パー狙いで強めに打って寄せにいけば、むしろ鋭い下り傾斜に乗り、ピンを大きく外す可能性があった。寄せにはいかず、少しでもピンに近づけることを優先。グリーン手前でクッションさせた。4メートル残ったパーパットを外してボギー締め。だが第3打を強く打てばダブルボギーの可能性もあった中、予選通過に徹した。

第1ラウンドに続く72に「いいショット、いいパットが、ともに1回ずつしかなかったので、この結果になっても仕方ないなという感じ」と、不満の表情を見せた。それでも納得のショット、パットともに「1回もなかった」という前日よりは1歩前進。最初のバーディーを奪った3番パー4で、残り151ヤードから50センチにつけた第2打には、復調の手応えを感じた。

最後の最後に、欲を捨ててボギーとし、今大会は出場10度全て決勝進出を決めた。前週は3位だっただけに「先週から比べたら、ここまで落ちるんだという感じ。それを2日間でどこまで上げられるか。順位もかなり上げられると思う」と力説。巻き返しを誓った。