【サザンパインズ(米ノースカロライナ州)5月31日=高田文太】米女子ゴルフツアーの全米女子オープン(2日開幕)で、昨年2位の畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)が、伝説のゴルファーから学んだ技術と精神で、悲願のメジャー初優勝を狙う。開幕2日前に会場のパインニードルズGCで、今大会も出場する米通算72勝、うちメジャー10勝のアニカ・ソレンスタム(51=スウェーデン)と同組で練習ラウンドを実施。1週間前も一緒に回るなどレジェンドも認めた実力を発揮する決意だ。
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1打ごと、一言ごとに、メジャー初優勝が近づいてくる、夢のような時間を過ごした。畑岡が先にスタート時間を決めていた練習ラウンドの同組に、名を連ねたのはソレンスタム。一緒に回った8ホールの間、歴代最多8度の賞金女王に輝いたレジェンドのプレーに目を凝らした。タイミングを見て質問も重ねた。昨年の全米女子オープン、18年の全米プロで2位と、あと1歩のメジャータイトルをつかむためのヒントを豊富に得た2時間余りだった。
練習ラウンドを終えた畑岡は「メジャーで10勝されている方。いろいろと話を聞かせてもらった」と、充実感から笑みをこぼした。特に印象的だったのが「メジャーで何を変えたのか」という質問の答えだった。「普通の試合とやることは変わらない、最後はメンタルだねと言っていた。準備してきたことをやる。それだけの準備をしてきたということが、自信になっていたと思う」との金言を得た。勝敗を分ける精神面の強さは、あらゆる準備をしてきた自信に由来することと、準備の大切さを痛感した。
プレーにも驚かされた。「母と同い年」ながら、ドライバー飛距離は「10ヤードぐらいしか変わらない」といい「どんどんピンに絡んでくる。アプローチもすごくて、いろんな技を持っている」と感銘を受けた。「全部がすごい」と、見て学ぶことも多かった。実は初めて一緒に回ったのは5月25日。フロリダ州オーランドのホームコース、レークノナ・クラブで偶然会った。その際に電話番号を交換。「回る日の3日ぐらい前に誘われた。その3日間は緊張。試合をやったみたい」と、笑って振り返ったが、短期間に2度回る機会を得た。実力を認められた証明でもあり、自信を深めた。
「2位が2回。何があと1打足りないのかを(追って)ずっとやっている。これがきっかけで、何か見つけられたら」。レジェンドの最後の一押しが、悲願へと導く。【高田文太】
◆畑岡の昨年全米女子オープンVTR 通算4アンダーで並んだ、笹生との日本勢同士によるプレーオフ3ホール目で敗れた。カリフォルニア州オリンピック・クラブの9番パー4で行われたプレーオフ3ホール目は、第2打で明暗。ピンまで畑岡は12メートルだったのに対し、笹生は3メートル。バーディーパットは80センチ届かず天を仰ぐと、笹生がバーディーとしてメジャー初優勝はならず2位。第1ラウンドで26位と出遅れ、最終ラウンドも首位と6打差の6位からのスタートだった。