寺岡沙弥香、6打差ぶっちぎり初の完全V 最終からプロテストの権利ゲット/日本女子アマ

<日本女子アマチュアゴルフ選手権>◇最終日◇17日◇岐阜関CC東C(6568ヤード、パー72)

大院大高卒の寺岡沙弥香(19=ナパラGC一本松C)が初優勝を飾った。首位タイから出て6バーディー、2ボギーの68で通算12アンダー、276。72ホール・ストローク競技となった16年以降では2位と最大の6打差V、第1日から首位を守る初の完全Vだった。

通算11アンダーで迎えた14番パー3。同じ最終組の仲村に5打差つけていても、寺岡は不安だった。「前の組で伸ばしている人がいるかも…」。コースにリーダーボードはない。前の組で関係者が持つスコアボードを、目を細めて見つめたが見えない。

実測190ヤード。5番アイアンの当たりは薄かった。「ミスショット」と思ったら、フォローの風が吹き、ボールはピン1メートルへ。この日1番のチャンスになった。「あれで“もしかしたら”と思った」。幸運にときめき、アマチュア日本一をたぐり寄せた。

昨春に大院大高を卒業。プロテストは、コロナ禍で昨年3~6月に延期された20年度、同年8~11月の21年度とも最終に進めず2次落ちした。高校の1年後輩、川崎春花らに先を越されて「正直焦った」という。浪人の身で大阪・ベニーCCでゴルフバッグを整理するアルバイトをし、休憩時間にショートパットを磨いた。今年5月の関西女子アマは不調をマネジメントでカバーして優勝した。

今大会開幕前々日に終了したサントリー・レディースでツアー挑戦3戦目にして初の予選通過を果たした。憧れの宮里藍さんが大会アドバイザーとして決めたピン位置を味わった。「もう“鬼ピン”で。今週も厳しかったけど、かなり優しく感じました。もう感謝、感謝です」。地道な努力が報われる流れがあった。

アマチュア日本一はうれしいが、今大会優勝で今年のプロテストを最終から受けられる権利を得た。「もう本当にうれしい。また2次からだったら、受かるイメージがなかったですから」。日本女子アマ覇者の肩書で挑む、11月1日からの最終プロテスト(茨城・大洗GC)。三度目の正直は絶対ものにする。【加藤裕一】

◆寺岡沙弥香(てらおか・さやか)2002年(平14)9月14日、大阪・高槻市生まれ。ゴルフはアンパンマンのおもちゃのクラブを使い、3歳から始める。丸橋小3年から川西直樹氏に師事。高槻三中、大院大高卒。5月関西女子アマ優勝。12日終了のサントリー・レディースでツアー出場4戦目で初の予選通過(70位)。153センチ、62キロ。目標は宮里藍。