【全英オープン】松山英樹通算-1で55位予選通過「最後の方はマネジメントもミスが多かった」

<米男子ゴルフツアー:全英オープン>◇第2日◇15日◇英国セントアンドルーズ・オールドコース(7313ヤード、パー72)◇賞金総額1400万ドル(約19億円)優勝250万ドル(約3億4000万円)◇有観客開催

35位から出た松山英樹(30=LEXUS)は、3バーディー、3ボギーの72とイーブンパーで回り、通算1アンダー、143でホールアウトし、予選通過した。カットラインを1打上回り、13アンダーの首位キャメロン・スミス(オーストラリア)と12打差の55位となった。

出だしの1番パー4で、幸先よくバーディーを奪った。フェアウエーからの第2打は、クリーク(小川)をわずかに越えたグリーン手前に着弾させる絶妙なショット。ピンまで1・5メートルにピタリとつけて2アンダーに伸ばした。さらに3番パー4で、9メートルのパットを決めて2つ目のバーディー。序盤で3アンダーまで伸ばし、上位をうかがう態勢を整えたが、その後は伸ばせずに折り返した。

後半に入っても伸ばせずにいると、逆にボギーを重ねた。13番パー4はティーショットをバンカーに入れ、第2打は出すだけとなって3オン2パットでスコアを落とした。さらに16番パー4は第3打のアプローチが3・5メートル残り、パーパットは跳ねてカップに届かず、2つ目のボギー。17番パー4は1メートルのパーパットがカップに蹴られ、連続ボギーとした。

それでも最終18番パー4はバーディーで締めた。18番を迎えた時点で通算イーブンパーまでスコアを落としており、ボギー以上、1つでもスコアを落とせばカットラインを下回り、予選落ち濃厚という状況で、むしろ伸ばす勝負強さを見せた。ティーショットをグリーン手前のフェアウエーまで運ぶと、第2打をパターで30センチに寄せ、難なく3つ目のバーディーを奪った。

ホールアウト後は「スタート3ホールで2つバーディーを取れたので、波に乗っていけるかなと思ったのですが、ショット、ショートゲーム、パターもうまくいかない中で、最後の方はマネジメントもミスが多かった。もったいない1日だった」と、反省の弁が口をついた。前日の第1ラウンドとは風向きが正反対となったが「前回(7年前の15年大会)来た時がこの風。そこは違和感なく回ることができた」と、第一線で活躍し続けているからこその、経験を生かした格好だ。

3年ぶりに出場した全英オープンとしては、5年ぶりの予選通過を確実にした。決勝ラウンドに向けては「まず、バーディーチャンスをつくらないと、パッティングに集中できないと思う。明日(第3ラウンド)いいスコアで回って、あさって(最終ラウンド)も、いいフィニッシュができるようにしたい」と、巻き返しを誓った。

この日、1番からスタートする直前には、目に涙をためながら、隣接する18番のグリーンに向かうタイガー・ウッズ(米国)の姿を見た。スタンディングオベーションと大歓声、大きな拍手で迎えられるシーンが、1番のティーイングエリアに近いパッティング練習場から見えた。松山にとっても子どものころからのあこがれだけに「次のセントアンドリュース(開催の全英オープン)がいつになるか分からないですが、もしかしたら最後の姿だったかもしれない。そういうところを見られたのは、よかったなと思う」と、雄姿を目に焼き付けた。ウッズは予選落ちが確実で、決勝ラウンドで顔を合わせることはなくなった。それでも松山の中で、巻き返しと上位進出への思いは強くなっている。