コース所属シニアプロ渡部光洋、2打差7位で堂々V戦線折り返し「すごい。自分が一番ビックリ」

22年9月22日 5番、ティーショットを放つ渡部(撮影・前岡正明)

<国内男子ツアー:パナソニック・オープン>◇第2日◇23日◇兵庫・小野東洋GC(7113ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)

開催コース所属プロの渡部光洋(50=小野東洋GC)が7バーディー、3ボギーの68をマーク。無名のシニアプロが通算9アンダー、135の首位と2打差7位と堂々のV戦線で折り返した。

渡部は「すごいですね。自分が1番ビックリですわ」とおどけた。所属コースではある。しかし、プロ28年目にして、シニア世代に突入して、自己最高3位を記録した96年日経カップ以来、26年ぶりにツアー2日連続の60台が出せるとは思わなかった。

3月9日で50歳になった今季、昨年のツアーQTは受けず、シニアツアー専念を決めていた。ところが、ひょんなことから出番が来た。小野東洋GCの“所属プロ枠”の推薦出場は当初、元全米プロシニア覇者・井戸木鴻樹だったが、井戸木が前々週のシニアツアー・コマツオープンで右手を負傷。前週に急きょ代役出場が決まった。昨夏から所属プロになった“新参者”は「小野東洋と言えば、井戸木さんでしょ? 私でええんかいな?」と思った。

ふたを開ければ、大躍進だ。ツアー自己最高の4位発進から、この日もスコアを伸ばした。「昔は300ヤード飛んでましたが、今は270ヤードほど。飛ばし屋? いえいえ」と謙遜するが、2番パー5(582ヤード)は残り240ヤードから3番ウッドで2オンに成功。2パットでバーディーを奪う若々しさだ。コックを大きく使ったクラシックなスイングで、パー3を除く14ホール中12ホールでドライバーを使う。勝手知ったるコースを、アグレッシブに攻め抜いた。

バッグを委ねるのは「私が担ごか?」と言ってくれた女性ハウスキャディー。前日のプレー後には井戸木から連絡があった。

「頑張っとんな! もう行っとけ!」-。

ラウンドレッスンをするメンバー、コーススタッフの声援を背に、V戦線で残り2日。「まあ、ぼちぼちやります」。ツアー通算21戦目のブレークに、渡部はひょうひょうと笑った。