ツアー1勝のアマ蝉川泰果「今週もやったるぞ」国内メジャー・日本オープンVへ闘志

練習ラウンド10番、蝉川泰果はティーショットを放つ(撮影・上山淳一)

男子ゴルフの国内メジャー・日本オープンの公式練習が開幕前日の19日、兵庫・三甲GCジャパンC(7178ヤード、パー70)で行われた。

9月下旬のパナソニックオープンでツアー史上6人目のアマチュア優勝を飾り、今大会もアマチュアで出場する蝉川泰果(21=東北福祉大4年)は「優勝して自信がついたことが1番。“今週もやったるぞ”って気持ちが芽生えてきました」とツアー2勝目に闘志を燃やした。

深いラフ、縦長や横長でアンジュレーションがしっかりある上に硬いグリーン。いかにもナショナルオープンらしいコースセッティングに「4日間で通算アンダーパーなら上位」というのが、多くの選手の共通認識だ。

そこを攻める。この日はパー3を除く14ホール中、池越えが絡む9番以外の13ホールでドライバーを握った。「ラフはどこに入れても深い。それなら(ピンまで)なるべく短い距離を残し、短いクラブで」という戦略だ。

練習ラウンドは元世界ランク1位で米ツアー通算14勝のアダム・スコット(42)石川遼(31)ハン・リー(45)と12ホールを回った。「マスターズ優勝者のスコットさん。“本物や”と思いました」と報道陣を笑わせたが、手応えもある。「飛距離だけは通用した」と何度もスコットをアウトドライブして「ビッグドライブ。ナイスガイ!」と声をかけられ、ご褒美? ではないが「最後はボールまでいただきました」と喜んだ。

パナソニックオープン優勝で松山英樹、金谷拓実、中島啓太らに続き、世界アマチュアランク1位になった。東北福祉大主将として10月25~28日の団体戦・常陸宮杯(石川・片山津GC)がアマチュアのラストマッチとなり、その後にプロ転向する。来年には「スポットでPGAツアー(下部の)コーンフェリーツアーに出てみたい」。夢が、手を伸ばせば届く場所に近づいてきた。「ツアーに勝ててしまったんで、もう1勝。これからは勝たないと評価されませんから」。壁にぶつかるまで、恐れず、ガンガン攻めていく。