岩井明愛 イ・ボミ、申ジエ、鈴木愛に続く史上4人目の2週連続完全V「記憶に残る1日に」

2週連続優勝を決め、大会中の22日に誕生日を迎えた祖母千重子さん(右)とピースサインを見せる岩井明(撮影・江口和貴)

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子>◇最終日◇24日◇宮城・利府GC(6569ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)

双子の岩井姉妹の姉、岩井明愛(21=Honda)が2週連続となる初日から首位をキープする完全優勝で、ツアー通算3勝目を飾った。

1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、通算13アンダー、203。2週連続完全Vは15年イ・ボミ、18年申ジエ、19年鈴木愛に続く史上4人目の快挙となった。

ウイニングパットを決めると、3回右手で高々とガッツポーズ。前週Vは涙だったが、今週は笑顔だった。出迎えた妹の岩井千怜らの祝福を受けた。

優勝インタビューで「先週、今週と2週連続で勝てたことは本当にうれしいですし、昨年(妹の)千怜が達成した2週連続優勝をお互い達成できた。また、おばあちゃんの誕生日に優勝できて、本当に今日は記憶に残る1日だった」と喜びを語った。さらに「来週からも4勝目、5勝目目指して頑張っていきます」と意気込んだ。昨年、妹の千怜は88年のツアー制施行後、史上3人目となるツアー初Vからの2週連続Vを達成している。

序盤はバーディーがなかなか取れなかったが、6番パー4でバーディー先行。7番パー3でボギーとしたが、直後の8番パー5でイーグルを奪取。一気に流れを引き寄せた。

第2ラウンドを終えた時点で「やっぱり上にいることはいいことだと思う。最終日も変わらずガツガツ行きたい。楽しんでやれば結果はついてくると思うので、歴史をつくりたいですね」と意気込んでいた。

初心を忘れないために、一日一善を心がける。「浮かれちゃダメだと思って。クラブハウスのごみを拾ったり、トイレの床に落ちているティッシュを拾ったりしています」と明かしている。

4月のKKT杯バンテリンレディースでツアー初V。その後2位が5回と、あと1歩で2勝目に届かなかった。前週、2勝目を挙げた際「すごく長かった。自分は勝てないとも思った。不安はあった」と涙した。苦しい時間を乗り越えて勝ちきる強さをつけ、2週連続完全Vを達成した。

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