森田遥6年ぶり復活V「長かった。毎日勝利に向けて準備していた」生涯獲得賞金3億円突破

最終ホールでウイニングパットを決め、同組の吉本(手前)と抱き合い喜ぶ森田(撮影・狩俣裕三)

<国内女子ゴルフツアー:スタンレー・レディースホンダ>◇最終日◇8日◇静岡・東名CC(6590ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2160万円)

森田遥(27=新英ホールディングス)が17年8月の北海道meijiカップ以来、6年2カ月ぶりとなるツアー通算2勝目を挙げた。首位タイで出て2バーディー、ノーボギーの70で回り、通算13アンダーの203。生涯獲得賞金は3億円を突破した。2位には2打差で安田祐香が続いた。

森田はウイニングパットを沈めると、笑顔で右手を何度か挙げて喜びを爆発させた。2、5番でバーディーと、前半で2つ伸ばした。その後パーセーブを続けて後続に1度も首位を譲らず、逃げ切った。約6年ぶりVに「長かったです。6年かかったんですけど、毎日勝利に向けて準備していた」とホッとした表情を見せた。

一時はシードを喪失したこともあったが、昨年のメルセデスランクは17位。今季の平均パット数はツアー4位。得意のパットを武器に戦っているが、前週までで出場22試合中、半数以上の12試合で予選落ち。前週メジャーの日本女子オープン選手権で、今季最高位の5位に入るなど、調子を上げていた。

◆森田遥(もりた・はるか)1996年(平8)7月19日、香川・高松市生まれ。高松中央高卒。9歳からゴルフを始める。13、14年はナショナルチームの一員として活躍。高校時代、13年日本女子アマ優勝。15年1月にプロ転向して米下部ツアーに参戦。帰国後、16年は最終予選会4位の資格で日本ツアーに参戦。得意クラブはパター。164センチ。家族は卓球選手だった中国出身の両親と妹。