米国男子ゴルフツアーを主戦場とする松山英樹(31=LEXUS)が、日本で復活を印象づける約2年ぶりの優勝を狙う。日本で開催される唯一の米男子ツアー、ZOZOチャンピオンシップ開幕2日前の17日、会場の千葉・習志野CCで調整。インコースの9ホールを前週の日本オープン覇者岩崎亜久竜、米ツアー14勝のアダム・スコット(オーストラリア)と回った。今年苦しんだ背中痛はなく状態の良さを強調。昨年1月のソニーオープン以来となる、米男子ツアーでのアジア人単独最多の9勝目に向けて意欲をのぞかせた。
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1年ぶりに出場する日本での試合を前に、松山に明るい表情が戻った。正午過ぎに10番をスタートした練習ラウンド。2時間近く経過した16番パー3で、2度も「ワッハッハ」と大声を出して爆笑した。自身、岩崎、スコットの3人がティーショットを放った後に、それぞれのキャディーがニアピンを競うコンテストでの一コマ。松山の早藤キャディーが2連続で豪快に打ち損じ、松山の爆笑につられてその場の全員が笑顔。和やかなムードとなった。
8月のBMW選手権以来となる、2カ月ぶりの実戦感覚は「そこは心配」と素直に話した。同選手権は背中痛で第2ラウンド開始前に棄権。年間成績上位30人のみ出場できる、シーズン最終戦のツアー選手権への10年連続出場という偉業を逃した大会でもあった。心身にダメージが残りかねない状況も「最初の1カ月はゆっくりして、少しずつ体を動かして、いい状態で来ることができたんじゃないかなと思う」と、状態の良さを強調。「もちろんプレーする以上は優勝したい」と、気力も取り戻した。
21年は5月にアジア人で初めてマスターズを制し、10月は今大会に勝って日本のファンを熱狂させた。22年1月にはソニーオープン優勝。崔京周(韓国)と並ぶアジア人最多の米男子ツアー8勝目を挙げた。だがその後2年近く、背中や首の痛みで棄権も増え、勝てていない。だからこそ日本でプレーできる、今大会で上昇気流に乗りたい思いは強い。「この2カ月でやったことを試合でやれれば。いい方向に行くと信じてやりたい」。アジア人単独最多となる、復活の9勝目を狙いに行く。【高田文太】
○…前週の国内メジャー、日本オープンでツアー初優勝を飾った岩崎が、昨年大会67位の雪辱を誓った。前日16日に、松山から初対面だった昨年に続いて練習ラウンドに誘われた。もともと松山と回る予定だったスコットとメジャー優勝経験者2人との同伴プレー。「去年は緊張して(松山の練習を)細かく見ることができなかった。今年はコースの攻め方とかを落ち着いて見れた」。祝福メールは300件届き、松山からも「おめでとう」と祝福され「優勝を狙いたい」と、2週連続優勝へ意気込んだ。