初出場22歳中川拓海が人生初のPO制し逆転優勝「少しは恩返しできた」 日刊アマ関西大会

関西大会優勝の中川拓海

<日刊アマゴルフ2024 第50回全日本シングルプレーヤーズ選手権関西大会決勝>◇最終日◇17日◇兵庫・三木ゴルフ倶楽部・西・南コース(6974ヤード、パー72)◇出場55人◇晴れ、30度、南西の風4メートル

中川拓海(22=新千葉)が人生初のプレーオフ(PO)を制し、初出場で逆転優勝を飾った。首位と2打差3位から出た中川は72で回り、通算1オーバーの145で石口勝治(49=有馬ロイヤル)と並び、PO1ホール目をバーディーで制した。上位40位までが全日本大会(10月24、25日、千葉カントリークラブ・梅郷コース)の出場権を、同20位までが来年度の関西大会決勝シード権を獲得した。

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PO最初のホールで勝負を決めたのは、得意のパッティングだった。約2メートルのバーディーパットを沈めた中川は「楽しくプレーしようと、自分に言い聞かせていた。人生初のPO、社会人初のタイトル。本当にうれしい」。初出場の関西大会決勝でつかんだ栄誉を、素直に喜んだ。

中央学院大を卒業した今春、大阪市に本社を置く物流事業会社「センコー」に入社。大阪・寝屋川市の営業所で倉庫や伝票管理を担当し、16年に創部されたゴルフ部にも在籍する。

「仕事を一生懸命やるのはもちろん、(仕事の一環で)ゴルフをさせてもらえる環境に感謝したい。これで、少しは恩返しできたと思う」

同部主将の■野健汰(たかの・けんた=26)は昨年の関西大会王者。今年は8位に終わったが、センコー所属の選手としての大会連覇となった。

中央学院大時代も将来有望だった中川は、日大の同期に、7日の日本プロ選手権で初出場で優勝を飾った杉浦悠太(22=フリー)がいた。もちろん、今は生きる世界が違うものの「プロでNO・1を取ったのはすごい。僕はアマチュアでトップを取りたい」と、大きな刺激を受けた。

関西王者として出場する10月の全日本大会は、故郷の千葉で開催される。大阪で社会人のスタートを切り、地元で成長した姿を見せられる。中川は「試合経験のあるコースで、地元でプレーできる。頑張りたい」と決意を新たにした。

※■はしげたの高

◆中川拓海(なかがわ・たくみ)2002年(平14)3月17日、千葉・八街(やちまた)市生まれ。9歳からゴルフを始め、千葉黎明高から中央学院大に進み、21年信夫杯争奪日本大学対抗戦(団体)6位、千葉県アマチュア選手権3位など。ドライバー平均飛距離270ヤード。175センチ、67キロ。

○…22年関西大会優勝の石口は、2年前は制したPOで競り負けた。2年連続の2位に、49歳のベテランは「若い人(優勝した22歳の中川)とのプレーは楽しいし、勉強になった」とすがすがしい。この1年はパッティングのイップスに悩まされ、この日は6番パー4で痛恨のトリプルボギー。首位発進から2打差を追いつかれ、悔しい思いも打ち明けていた。

▽4位発進から10位に終わった鉄野(浪速高時代は部員3人だけで競技に励んだ苦労人)「パッティングはよかったが、ショットが初日より減速した。また次回、頑張ります」

▽4位水島(22年関西大会2位の51歳の実力者は善戦及ばず)「今日もアプローチはよかったし(2日間ともスコア)75はまあまあ。毎日100~150球を打って練習しています」

<主催>日刊スポーツ〈後援〉日本ゴルフ協会、関西ゴルフ連盟〈協賛〉住友ゴム工業〈協力〉三木ゴルフ倶楽部