川崎春花が初の完全V王手「ティーショットすごい良かった」神懸かり的スコアメークで独走状態

3番、チップインバーディーを決める川崎(撮影・たえ見朱実)

<国内女子ゴルフツアー:CATレディース>◇第2日◇17日◇神奈川・大箱根CC(6652ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)◇晴れ、32・8度、東南東の風2・5メートル◇観衆2718人

今季2勝、通算4勝の川崎春花(21=村田製作所)が、自身初の完全優勝に王手をかけた。首位から出て8バーディー、1ボギーの65と7つ伸ばし、通算11アンダー、133。2位との差をスタート時の1打から3打に広げた。前日16日の第1ラウンド終了後、AIG全英女子オープン(22日開幕)の出場が決定。欠場者が出たため、繰り上がりで出場権を獲得し、エントリーも済ませた。今季のメジャー最終戦で、会場は聖地セントアンドルーズ・オールドコース。完全優勝を手みやげに、あこがれの舞台に臨む。

吉報に心を躍らせて臨んだラウンドは、勢いが違った。1番パー5。アドレナリン全開の川崎が放った第2打は、ピンまで20メートル、グリーン手前のカラーまで運んだ。そこからパターで2打で流し込み、幸先よくバーディー発進。3番はチップイン、4番は6メートル、7番は5メートルと長いパットを決めて伸ばした。12番で唯一のボギーをたたいたが、終盤は手のつけられない状態。14番から3連続バーディーを奪い、最終18番もバーディーで締めた。首位で出てベストスコア。2位以下を引き離して独走状態となった。

「ティーショットはすごい良かった。パットでラインを読めたところは、タッチも合っていた」と、上々の自己評価。一方で、セカンドショットは「風に対する打ち方が良くない」と課題もあった。それでも、寄せられなければ11番で4メートル、17番で3メートルと、厳しいパーパットを沈めた。16番では2度目のチップインバーディーも奪った。もはや神懸かり的なスコアメークだ。

幸運は前日からだった。第1日のホールアウト後、昨年に続き、繰り上がりで全英女子オープンの出場権を手にしたと知った。舞台は憧れのセントアンドルーズ。「1回は行ってみたかったところ。すごいラッキー」と大喜びした。本来は世界ランキング50位までの出場資格が、欠場者が相次ぎ、現在91位の川崎にまで降りてきた。15日までに同90位の勝みなみまで出場が決まり「心の準備はしていたけど、いざ決まったらワクワクした」と笑った。

急すぎるだけに「一瞬だけ悩んだ」という。だが京都の自宅にいる父太郎さんに、荷造りを了承してもらい、前日中にエントリーも完了。日本勢19人目の出場は、同オープンでは過去最多となった。持参するものは「カップラーメン」で、好きな味は「おしょうゆ」。「お」にアクセントを付けた、はんなり京都弁でほほ笑んだ。最終日をプレーしたその日に、笑顔のまま日本を出発するつもりだ。【高田文太】

▽森田遥(18位から出て川崎と並ぶベストスコア65で3位浮上)「得意なコースではないけど、毎年いいところにいるので、コースが後押ししてくれている印象。(最終日は)ミスを怖がらずに攻めていきたい」

▽上田桃子(1イーグル、4バーディー、3ボギーの69で3つ伸ばして4位)「全体的に悪くなかったけどパー3が良くなかった。(最終日のカギは)脱力。ピンに行きたいとかをもうちょっと割り切って、脱力できていれば悪くないかな」

声援に応える臼井麗香 リ・ハナはカメラにピース/女子ゴルフ第2日写真特集2