岩井千怜が逆転で2年連続開幕戦V 2位に4打差つける爆発力武器に「アメリカでも優勝したい」

10アンダーで大会連覇を達成、優勝トロフィーを手に笑顔を見せる岩井千(撮影・前岡正明)

<国内女子ゴルフツアー:ダイキン・オーキッド・レディース>◇最終日◇9日◇沖縄・琉球GC(6610ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2160万円)

国内女子ツアーの開幕戦を制したのは、今年も岩井千怜(22=Honda)だった。2位から出て7バーディー、1ボギーのベストスコア66で回り、通算10アンダー、278。首位から出た菅楓華ら6アンダーの2位3人に、4打差をつける強さを見せつけた。特に最終日の後半、通称「サンデーバックナイン」で、5つも伸ばしての優勝は初体験。中1週で行われる次戦のVポイント×ENEOS(千葉)、今季から主戦場を移した米ツアーへ爆発力という武器を手に入れた。

   ◇   ◇   ◇

事実上の“ウイニングショット”だった。16番パー3。岩井千が放ったティーショットは「何回打ってもできないぐらい。パーフェクト」という弧を描いた。わずかにカップ手前で左に切れ、ホールインワンはならなかった。それでも、この日2番目の難ホールで30センチにつけてバーディー。同組の2位菅がこのホールをボギーとし、4打差に開き「(優勝を)確信した」。18番パー5もバーディー締め。4打差圧勝に、余裕の表情で右手を握り締めた。

「今までの優勝と違う。バックナインまで競っていたので」と、つばぜり合いを制しての優勝は別格だった。12番を終えて菅と7アンダーで並ぶ、マッチレースの展開。そこから引き離した。過去7勝のうち6勝は、首位からの逃げ切り。残る1勝は最終日に4打差を追いつき、プレーオフを制しての逆転だったが、サンデーバックナインに限れば3つ伸ばすのが限界だった。だからこそ「新しい経験。すごく勉強になった」と、新境地に達し喜んだ。

吉兆はあった。2月、タイでの米ツアーの際、家族らでやったポーカーで、父雄士さんが最高の手役「ロイヤルストレートフラッシュ」を完成。同大会で姉明愛は2位となり、キャディーを務めていたマーク・ウォリントン氏は、週明けにタイの釣り大会で優勝。今大会は同氏が、岩井千のバッグを担いでおり、良い流れに導かれていた。今季初優勝も「ここがゴールじゃない。アメリカでも優勝したい」と力説。今季からの主戦場での初優勝へ、新たな武器を手にして自信を深めていた。【高田文太】

【写真特集】大会連覇の岩井千怜は優勝カップ手に笑顔 姉明愛が祝福のハグ/女子ゴルフ最終日