【小林浩美】Vへの執念の凝縮…西郷真央、我慢してしのいでつなげた18番パット&POアプローチ

西郷真央(2024年10月30日撮影)

<日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)小林浩美会長の目>

<米女子ゴルフツアー:シェブロン選手権>◇最終日◇27日◇米テキサス州カールトンウッズ・クラブ(6911ヤード、パー72)◇賞金総額800万ドル(約11億6000万円)優勝120万ドル(約1億7400万円)

西郷真央(23=島津製作所)が、米ツアー挑戦2年目で待望の初優勝をメジャー大会で飾った。3バーディー、5ボギーの74、通算7アンダーの281。優勝が絶望的な状況から最終18番で起死回生のバーディーを奪い、突入した5人によるプレーオフ(PO)も奇跡的な展開で制した。日本女子によるメジャー優勝は史上5人目の快挙。日本勢が唯一未勝利だった今大会を制し、メジャー全5大会制覇した。

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プレーオフは5人での争いになりましたが、西郷さんが第3打で寄せたところが最高だった。ベストポジションで、他の人は皆、切れるラインに残っていました。一番いいゴルフを最後までしていました。

最終日は皆、スコアが伸びていない。それだけコンディションが難しい中、我慢のゴルフでしのいできて、しのいだ結果が凝縮されたのが、(正規の18ホールの)最終18番のバーディーパットだった。プレーオフでの絶妙なアプローチショットも、しのいできたものがさらにまだ生きていた。ゴルフは全部つながっているんですよね。

今大会はドライバーが安定していて、ショットもいい感じで振っていました。ショットの安定感が高かった。パッティングもグリーンのタッチに合っていた。ただ、最終日はショート気味が多かった。優勝の重圧もあったと思います。

日本で実績を挙げた上で、環境が違うところでついた根性や粘りが加わった。コース、距離、芝、人、生活も違う。去年1年目で上位争いも経験して、大きな自信になっているはず。競争の厳しさ、対応力など、もまれながら力をつけていったと思う。米国ではさらに競争が厳しいので、努力をしないと勝てない。もともと才能がある努力家ですが、米国で勝つためにどうするか、いろんな努力をチームの皆さんとしてきたと思うんですよ。

今日もグリーンが硬くて乗ったらポーンと跳ねてしまうようなグリーンだし、寄せるのが結構難しい感じの中で、粘って拾って拾いまくった。勝ちへの執念の凝縮なんですよ。ゴルフは技術的なことも大事ですが、強い気持ちがあってこそ、プレーができてスコアが出る。本人も言っていましたが、絶対に優勝したい気持ちがあった。その思いの上に、技術力だけじゃなくて根性や粘りがさらに加わってつかんだ勝利。それがメジャーだったからすごいと思います。海外で勝つ選手を出すために、ツアー強化をしてきました。本当にうれしいです。

西郷さんまだまだ優勝争いするのでは。何より、前よりも気持ちの強さが出ているし、優勝した自信は何よりも大きい。優勝のチャンスはまだまだ来るのではないかと思います。

西郷真央「真剣に取り組もうと強い気持ちでやり始めたのは中学1年生」/一問一答1