<国内女子ゴルフツアー:北海道meijiカップ>◇第1日◇8日◇北海道・札幌国際CC島松C(6642ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)
09年国内女子ツアー賞金女王の横峯さくら(39=エプソン)が、新境地に達し、暫定3位と好位置でホールアウトした。午後1時52分に雷雲接近により競技中断、同2時37分には天候の回復が見込めないため、サスペンデッドが決定。その前に18ホールを回り終えていた横峯は、3バーディー、ボギーなしの69、3アンダーで第1ラウンドを終えた。4アンダーで並んで暫定首位の入谷響、森田遥とは1打差。22年には2位となるなど、相性の良いコースで好発進を切った。
オープンウイークで試合のなかった前週、夫でキャディーを務める森川陽太郎氏と話し合い、今大会から「クラブセッティングから何から全て、10-0で夫が権限を持つ形にしました。私がチームを引っ張って、ずっと結果が出なかった。これはトップが良くないということ。夫も責任を持ってやってもらう分、私は夫の言うことに完全に従うことにしたら、良い結果が出ました」と、笑顔で舞台裏を明かした。
「18ホールの間に『アレッ?』と思ったことは」と問われると「アレッ? って思っちゃダメなんです。10-0なんで(笑い)」と、悲壮感などは全くなく、むしろ状態が上向いたことを喜んだ。今季は18試合に出場し、うち14試合が予選落ちだった。決勝ラウンドに進出した4試合も、36位が最高。他3試合は40、42、52位と振るわず、トップ10入りはなかった。
さらに、プロ22年目にして今大会から「初めてドローが打てるようになったんです!」と、衝撃告白した。持ち球はフェード。ただ、多くのプロは持ち球とは逆に曲げることもできるが「感覚派」を自認する横峯は、フェード1本で勝負してきた。それが、今大会入りのために北海道入り後、2日前に外部の助言と「夫が理論的にスイングと向き合ってくれて」と、外部の助言を横峯向きにカスタマイズしたことで、ドローを打つこともできるようになったという。「戦う上でドローが必要」と、12月に40歳を迎えるが、成長を実感していた。
この日は新たな球筋だけではなく、ボギーなしも「久しぶりでうれしい」と、満足度の高いラウンドとなった。アウトコースの前半は「我慢だった」と全てパーで並べ、後半にバーディー3つを重ねた。14番パー3では、ティーショットでグリーンを外したが、ピンまで20ヤード近くからチップインバーディーを奪うなど、流れは上向き。すでにホールアウトしていることで、第2日は18ホールに集中できる。まずは今季5度目の予選通過、さらには2位となった22年の今大会以来、3年ぶりのトップ10入りも視野に入れていくつもりだ。【高田文太】