2週連続Vへ山下美夢有が首位と5打差で予選通過「伸ばせるだけ伸ばしたい」

北海道meijiカップ 第2日目 4番、ティーショットを放つ山下(撮影・黒川智章)

<国内女子ゴルフツアー:北海道meijiカップ>◇第2日◇9日◇北海道・札幌国際CC島松C(6642ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)◇曇り、気温23・9度、北西の風1・6メートル◇観衆4755人

日米ツアーをまたにかけた2週連続優勝へ、山下美夢有(24=花王)が逆転圏内、首位と5打差で予選を通過した。前日8日は雷雲接近でサスペンデッド。山下はこの日、前日に残していた第1ラウンド(R)の残り6ホールと第2Rの18ホール、計24ホールを回ったが、バーディー締めのタフネスぶり。第1Rを終えて12位、第2Rは4バーディー、2ボギーの70と2つ伸ばし、通算4アンダー、140の15位で決勝に進んだ。前夜に両親も駆けつけ、9アンダーの首位森田遥を逆転する準備は整った。

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長い1日の最後に、山下は底力を見せつけた。この日24ホール目、第2Rの18番パー5。残り98ヤードから放った最後のショット、第3打を1・5メートルにピタリとつけた。通算140打目となったバーディーパットを沈め、ようやく一息ついた。「けっこう疲れましたね」と、苦笑いを浮かべながら思わず本音を漏らした。

前日がサスペンデッドとなり、この日は午前3時30分起きだった。午前7時から第1Rの残りのプレーを開始。ラウンド後の練習を終えたのは午後4時30分だった。それでもハイレベルなプレーでファンを魅了し続けた。5番パー4の第2打を1・5メートル、12番パー5の第3打は30センチにつけて伸ばした。引き連れた大勢のギャラリーの期待に応えたが、山下はむしろ「『優勝おめでとう』やバーディーを取った時の声援がありがたかった」と感謝した。

強力な援軍が駆けつけていた。コーチの父勝臣さんと母有貴さんが大阪から駆けつけた前夜、牛タンを食べて英気を養った。さらに有貴さんは「マッサージをしたんですけど、だいぶ疲れてる。首も足も張っていた。歩き方を見たら分かります」と明かした。日本時間4日にAIG全英女子オープンを制し、日本人女子6人目のメジャー優勝。5日に帰国し、6日夜に北海道入り。気丈に振る舞い、スーパーショット連発の陰に隠れているが、心身で限界寸前のところに、最高の理解者2人と合流。有貴さんは「今日は焼き肉です!」と、娘の好物で心身に栄養補給する計画も明かした。

順位こそ15位だが、最終日に逆転優勝した経験もある。何よりも昨夏のパリ五輪切符は土壇場の大逆転で奪った。全米女子プロ選手権2位に入り、世界ランキングで古江彩佳を上回った勝負強さがある。山下より上位の14人で、日米通算14勝の山下に近い実績を持つ選手は不在。「最終日は伸ばせるだけ伸ばしたい」。最後の直線、たたき合いなら負けない。【高田文太】

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