<国内女子ゴルフツアー:CATレディース>◇最終日◇24日◇神奈川・大箱根CC(6652ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
桜井心那(21=ニトリ)が、第1ラウンドから首位を守り、2年ぶり通算5勝目を完全優勝で飾った。3バーディー、3ボギーの72と、粘ってイーブンパーで回り、通算9アンダー、207。最終盤18番パー5を迎えた時点で、自身を含めて8アンダーの首位に6人が並ぶ大混戦だった。そこから抜け出し、復活優勝を果たした。キャディーを務めてもらったツアー通算7勝で38歳のベテラン、初めてタッグを組んだ吉田弓美子と、涙交じりに喜びを分かち合った。
「良かったです。(吉田から『よく頑張りましたよ!』とねぎらわれ)特に、この2日間は弓美子さんがいなかったら…(涙)乗り越えられなかったので…良かったです(涙)」
1年間のブランクがあっての優勝に「皆さまからの期待もありましたし、その中で結果が出ない日が続いて、すごい長いなと感じてましたけど、今日、優勝できて、短かったなって思いました。家族をはじめ、コーチ、同級生の選手だったり、先輩方だったり、トレーナーさん、マネジャーさん、周りの支えがないと私は折れてたし、みんなが背中を押してくれての優勝だったので。感謝です。結果が出なくても付いてきてくださった周りの方、ギャラリーの方々に感謝したいです」と喜びに浸った。
3番パー3でボギーが先行したが、直後の4番パー4で8メートルのバーディーパットを決めてバウンスバックに成功し、悪い流れに傾かせなかった。さらに続く5番パー3では、6メートルのパットが最後の一転がりでカップイン。連続バーディーとした。ただ、その後は苦しい時間帯が続いた。6番から17番までの12ホールでバーディーはなく、ボギーは2つ重ねた。6人が8アンダーの首位で並んだ状況で迎えた最終18番パー5。桜井が起死回生のバーディーを奪い、混戦の抜け出して2年ぶりの優勝をかみしめた。
木戸愛との死闘に「愛さん、ボギーも少なく、完璧に近くて。私はドライバーも曲がっていたし、パターも入ってきたし。本当に尊敬します。バンカーショットも苦手なんですけど、自信に変えて打ちました」と納得。「目指している場所は、もっと高いところにあるので。でも、この1勝は基礎だったり、底上げしてきたものが生きた」と充実感をにじませた。
苦しい時間帯でも、明るい性格のキャディー吉田に励まされて持ちこたえた。下部ツアー記録の5勝を挙げた22年、同組で回ることの多かった吉田とは、毎年一緒にディズニーランドに行くなど年齢差を超えた大の仲良し。「オフに冗談で言ったら本当にやってくれることになって」と、経験豊富な先輩にラウンド中も盛り上げてもらった。23年の4勝以降、優勝が遠かったが、頼りになる“相棒”に背中を押され、復活を果たした。【高田文太】