山下美夢有8打差11位からミラクル大逆転勝利「強い気持ちで回れた」7mバーディー沈め激闘制す

<米女子ゴルフツアー:メイバンク選手権>◇最終日◇2日◇マレーシア・クアラルンプールC(6536ヤード、パー72)◇賞金総額300万ドル(約4億5000万円)優勝45万ドル(約6750万円)

米挑戦1年目の山下美夢有(24=花王)が、8打差11位からミラクル大逆転勝利を飾った。

ボギーなしの7バーディー、65で回って通算18アンダーの270で、チェ・ヘジン(韓国)ら3人のプレーオフ(PO)に突入。1ホール目で唯一バーディーを沈め、ツアー初勝利となったメジャー大会の全英女子オープンに続く2勝目を挙げた。岩井明愛(23)が4位、古江彩佳(25)が9位に入った。

雷雨の影響による2度の中断を含め、約8時間の激闘を制した山下は「長かったが、強い気持ちで回れた。たくさんの方が応援に駆けつけてくれて、力になった」と目を潤ませた。

最終日は8打差11位で迎え、自らと同じ11アンダー以上に14人いた。常識的に優勝に手は届かない差。それが上位が伸び悩んだとはいえ、「いいイメージを持てれば」と宣言していた通り、真骨頂のショットはフェアウエーキープ率約86%、パーオン率も約89%。POでは「距離が長かったが、うまく打てて入ってくれた」。7メートルのバーディーも沈めるなど小技も好調で、奇跡的な勝利を生んだ。

実力伯仲の米女子ツアーで、今季2勝目は世界1位のジーノ・ティティクル(タイ)に続く2人目。日本勢では5人による今季6勝目となり、宮里藍が1人で5勝をマークした2010年などを上回り、年間最多勝利を更新した。

日本で22、23年に年間女王になった山下は「勝てたのはうれしいが、引き続き調整して、優勝を目指して頑張りたい」と気を引き締めた。最終戦では年間女王を決めるツアー選手権も控え、世界一への道はまだ終わっていない。

◆山下美夢有(やました・みゆう)2001年(平13)8月2日、大阪・寝屋川市生まれ。大阪桐蔭高卒。19年11月のプロテストに合格し、21年KKT杯バンテリン・レディースでツアー初優勝など日本で通算13勝。22、23年年間女王。24年パリ五輪4位。25年から米ツアー挑戦。趣味はカラオケ。150センチ、52キロ