ゴルフの全英女子オープンを制した桑木志帆(23=大和ハウス工業)が4日、都内で優勝帰国会見に臨み、2年後のロサンゼルス五輪への思いを明かした。金髪を後ろで束ね、ピンクと水色のネイル、ピアス、長い付けまつげも印象的な23歳は、海外メジャー初制覇の大きな反響に戸惑いながらも終始笑顔。かつて遠く感じていた夢舞台への思いを語った。
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反響の大きさをかみ締めるように言葉を選んだ。桑木は海外メジャー初制覇の実感を問われると「実感が湧いてきた感じです」。インスタグラムのフォロワーが約1万1000人増えたことには「びっくりしました」と目を丸くした。
五輪への道が一気に近づいた。世界ランキングは前週の46位から16位にジャンプアップ。7位の山下美夢有、15位の西郷真央に次ぐ日本勢3番手に入った。各国原則2枠だが、ランキング上位15人に入れば最大4人まで出場できる可能性がある。トップ15目前まで一気に上がり、「30位ぐらいまで上がれればと思っていたので予想外」と驚いた。これまで五輪は「全然手が届かないところ」だったが、「アスリートとして目指すところだと思うので、出場したいなという気持ちはあります」と思いを口にした。
見る側としても身近な楽しみだった。「戦っている姿を見ると刺激とか勇気をもらえます」。海外メジャー女王となり、今度は自分がその舞台を意識するようになった。
ただ、名場面となると少し考えた。強いて挙げたのは、08年北京五輪で競泳の北島康介が残した一言。「なんも言えねぇ、ですっけ? 古いですかね」と笑った。どこか照れくさそうだったが、スポーツの祭典への憧れは素直だった。
もう1つ、変わらない憧れがある。同じ岡山県出身で19年全英女子オープン覇者の渋野日向子だ。「昔からお姉ちゃんみたいな存在。背中を見て育ってきました」と語る先輩からは、優勝後に「すごいね。またご飯に行こう」とメッセージが届き喜んだ。
今季は国内ツアーを主戦場にし、「女王を取りにいきたいです」と宣言。来季からは米ツアーに本格参戦する予定で、海外での新たな戦いも待つ。新メジャー女王が、国内女王、世界、そして五輪へ明るく歩き出す。【山田遼太郎】
◆五輪選考 ロサンゼルス五輪出場資格は、女子世界ランキングを基にした五輪出場用ランキング(OGR)で決まる。国際ゴルフ連盟(IGF)によると、女子の資格期間は28年6月5日まで。出場枠は各国原則2人だが、OGRトップ15以内の選手については最大4人まで認められるため、日本勢4人がトップ15入りすれば、最大4人が出場できる可能性がある。