<国内女子ゴルフツアー:CATレディース>◇最終日◇23日◇大箱根カントリークラブ(6657ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
プロ2年目の吉田鈴(りん、22=大東建託)がツアー通算2勝目を飾った。首位から出て4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算13アンダーの203。前半は苦戦し、一時はトップと3打差をつけられながら“クール”な逆転劇を披露した。国内ツアー4勝の姉優利(26)は、米ツアーで2位につけており、姉妹での“日米同週優勝”へ前進した。
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また、涙はなかった。吉田は2勝目を、冷静に受け止めた。1打リードで迎えた最終18番パー5。30センチのバーディーパットを決め、控えめに両手を掲げた。初優勝で見せた笑みが、またはじけた。「涙は初優勝の時に出なかった。次を向いていたから2勝目につながった」と淡々と分析した。
自らの性格は「クール」。ピンチに動じなかった。18番、2打目を左に曲げた。3打目の直前、小畑キャディーに「緊張する」とはっきり伝えた。鋭く打った球はピンにピタリ。「技術がちゃんとしていれば、どんな精神状態でも打てる」。信じた通り、完璧なショットで優勝を引き寄せた。
首位から出て、前半は全てパー。スコアを伸ばせない間に、トップと3打差がついた。リーダーボードを常に確認し「ありえる位置。トップを走ると、体が固くなるのはどの選手でもある。あと2つ3つ伸ばせばいいだけ」と動揺しなかった。難所の16番で、12メートルのロングパットを決めた。「優勝する選手はそういうのがある。ついていた」と運も味方につけ、6月ヨネックス・レディースから2カ月後にまた頂点に立った。
かつて、自らを「超絶サバサバ系」と表現した姉の優利は、国内で4勝を重ねた。21年7月に初優勝。2勝目まで、わずか36日だった。24年から米国に主戦場を移した姉について、妹は「一流の選手。本当に尊敬している」と明かす。姉を超えるには「勝利数ですかね」。姉は国内メジャーも制しており「勝つ大会にもこだわりたい」と燃えた。
1勝目では、姉から一眼レフカメラを贈られた。今回、自分への褒美は「ゆっくりする時間」と、年間表彰式用の「アクセサリーとかドレスとか、ちょっと高いものを買えれば」と控えめ。まだ2勝目。「メジャーでいずれ勝てるようにしたい」。次の勝利を追い求める。【飯岡大暉】