桑木志帆が逆転負け 樋口、渋野に続く国内外メジャー同一年優勝の快挙ならず 日本女子オープン

申ジエ(手前)がパーをセーブ、プレーオフにのぞむ桑木志帆(撮影・和賀正仁)

<国内女子ゴルフツアー:日本女子オープン選手権>◇最終日◇4日◇兵庫・宝塚GC(6185ヤード、パー70)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)◇雨、気温18・1度、東北東の風0・8メートル◇観客8539人

桑木志帆(23=大和ハウス工業)が、国内メジャー2冠を目前にまさかの逆転負けを喫した。首位から出て3バーディー、1ボギーの68で回り、通算11アンダーの269。申ジエ(38=韓国)に残り6ホール(H)から3打差を追いつかれ、プレーオフ(PO)で惜敗。この大会初勝利、メジャー通算2勝目を逃した。申ジエは永久シード獲得となるツアー通算30勝、史上初の全4大会制覇となるメジャー6勝目を飾った。

   ◇   ◇   ◇

淡々とメジャー2冠へ突き進む桑木の表情が、微妙に変わっていく。申ジエに長短のバーディーパットを次々と決められ、残り6Hで3打差を追いつかれた。

「ジエさん、すごくいいプレーをしていたので、自分も応えたかったが、あまりできなかった。なんですかね…(相手は)気合が入っている感じがあった」

38歳が連発したガッツポーズの気迫を、23歳は真正面から受け止めた。突入したPOでは3H目に、約4メートルを決められなかった桑木に対し、申ジエに5メートルを放り込まれた。重いグリーンに対応できなかった。雨の宝塚決戦は、桑木の涙雨で幕を閉じた。

今夏の全英女子オープンを制し、この大会を取れば樋口久子、渋野日向子に続く国内外メジャー同一年優勝の快挙だった。自身初の2週連続優勝と年間4勝目(通算7勝目)も、今後へお預けだ。

「普通に、淡々と回っていた。(力は)80%くらいは出せたが、気持ちが足りなかった。自分のプレーに集中していたけど、久々に悔しい思いをしたので、また強くなれると思う」

多くの報道陣に囲まれた桑木の目は、やや潤んでいるようだった。

初の年間女王へ、ポイントランキングは依然1位を独走中。現在16試合予選落ちがなく、心技体とも抜けた存在であるのは間違いない。来季から進出する米女子ツアーへ、この敗戦が成長の力になる。【横田和幸】

【写真特集】桑木志帆は笑顔でスタート、申ジエは気合いのティーショット/女子ゴルフ最終日