本厄は「終わり」鈴木愛23勝目「30勝できる選手は多くない。勝てそうなうちに早く近づきたい」

優勝トロフィーを掲げる鈴木愛(撮影・小沢裕)

<国内女子ゴルフツアー:富士通レディース>◇最終日◇18日◇千葉・東急セブンハンドレッドC(6717ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝2700万円)

鈴木愛(32=セールスフォース)が今季初勝利を飾った。首位から出て4バーディー、1ボギーの69で回り、通算15アンダーの273で国内ツアー通算23勝目。今季から着用する自身のアパレルブランド「own is ROSE」のウェアで初めて頂点に立ち、永久シードを獲得できる30勝にも意欲を見せた。2打差の2位に菅沼菜々、3打差の3位に古江彩佳、蛭田みな美、堀琴音、イ・ミニョン(韓国)が続いた。

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鮮やかなグリーンに、一輪のバラが咲いた。鈴木が優勝者の証しである赤いジャケットを羽織り、トロフィーを掲げた。その下に着用していたのは緑のウェア。自身のブランドの1着とともに11カ月ぶりの頂点に立った。「それが一番うれしい」と笑顔がはじけた。

前半終了時に5人が首位に並ぶ混戦を制した。14番で4メートルのバーディーパットを決めて右手でガッツポーズ。15番も連続で4メートルを決めて、抜け出した。前週は予選落ちなど苦戦しており「今週優勝できると思う人は誰もいない。よく調整できた」と自らをたたえた。

今年は本厄。「嫌なことがちょこちょこある」と明かす。昨オフにトイレが壊れ、先日も手洗い場の配水管が壊れて水が噴き出した。前日もスーツケースに指をはさんだ。昨年11月を最後に、優勝から遠のいた。

日々を鮮やかにしたのが、服だった。「自分の好きな色、デザインを着るとモチベーションが上がる」と今季から自身でプロデュースしたウェアを全戦で着用。イメージを紙に書き、500ほどのデザイン案を作成。ブランド名の「own is ROSE」に「私らしいとげ」などの意味を込めた服と戦ってきた。この日も数ある中から「優勝した時に映える色を」と背中にバラの絵が入ったお気に入りを選択。「今日の優勝でたくさんの人に知ってもらえる。またたくさん優勝して自分で宣伝したい」と大喜び。今年初優勝で本厄も「終わりだと思う」と笑った。

これで通算23勝に到達。4日に申ジエが30勝を挙げて永久シードを獲得し、自身も「現実味を帯びてきている。自分もできるんじゃないかという可能性を信じたくなる」と明かした。「30勝できる選手は多くない。勝てそうなうちに早く30勝に近づきたい」。大台を目指しながら、また次の花を咲かせる。【飯岡大暉】

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