吉田優利がツアー初優勝「もっと勝利が必要で、もっと勝ちたい」米挑戦3年目、66試合目の歓喜

米女子ツアー3年目の吉田優利(26=エプソン)が4打差を逆転し、待望のツアー初優勝を飾った。2位から出て1イーグル、4バーディー、2ボギーの68と伸ばし、通算17アンダーの271。日本ツアー4勝の吉田が世界最高峰の舞台で悲願を達成し、今季の日本勢では2勝の山下美夢有らに続く4人目(5勝目)の快挙となった。

  ◇  ◇  ◇

米女子ツアー恒例の秋のアジア遠征で、米挑戦3年目、66試合目の吉田が歓喜の瞬間を迎えた。インタビューに応じた26歳に、涙はない。みなぎる向上心を滑らかな英語で表現した。

「夢がかなった。4年間、日本ツアーでプレーしてから米国に来た。私の目標はトーナメントでの優勝。ただ、もっと勝利が必要で、もっと勝ちたい」

4打差の2位で迎えた最終日は、前半2番パー5のチップインイーグルで勢いをつけ、5番からの3連続バーディーで単独首位に立った。

後半17番パー5では、バンカーからの第3打のアプローチがグリーンを駆け上がり、48ヤード先のピン真横へ。最終盤でユ・ヘラン(韓国)に並ばれる時間帯もあったが、この技ありバーディーが効き、1打差で逃げ切った。

「完璧だった。ピンに近づけることだけ考えて、ピッチングウェッジでショットを打った。すごく緊張した。もう1回は打てないと思う」

日本ツアーで4勝をマークする実力者は、今季はシード争いで危機的な状況だったが、8月のCPKC女子オープンで自己最高の2位。ポイント順位で47人抜きし、シード安全圏に入っていた。

米通算4勝を挙げる150センチの山下美夢有同様に、158センチと大柄ではない吉田は、前戦まではフェアウェーキープ率はツアー30位、平均パット数35位と正確性や技術で勝負。この日の同キープ率も100%と、雨の中でも技術は裏切らなかった。

「実は今日、リーダーボードを見ていなかった。ただただ、今日の目標、自分のゴルフに集中しただけです」

同じ2000年度生まれの「ミレニアム世代」では先に米ツアーで勝利していた古江彩佳、西村優菜に追いついた。それどころかポイント順位は山下、岩井明愛に次ぐ、日本勢3番手となる16位に浮上。新ヒロインが最強日本の看板を背負っていく。

◆吉田優利(よしだ・ゆうり)2000年(平12)4月17日、千葉・市川市生まれ。ゴルフは10歳から始め、千葉・麗沢高3年時の18年に日本女子アマチュア優勝。19年にプロテスト合格。21年7月の楽天スーパーレディースで初優勝、25年3月のVポイント×SMBCで通算4勝目。24年から米女子ツアー進出。趣味はコスメ集め。158センチ、58キロ。