「打つ時に手が震えるほど」苦しんだ23歳高木りおんがプロテスト合格 救った「心の掃除」とは

2026JLPGAプロテスト最終日 1番、ティーショットを放つ高木りおん(撮影・小島史椰)

<国内女子ゴルフ:最終プロテスト>◇最終日◇7日◇茨城・静ヒルズCC(6462ヤード、パー72)◇無観客

上位21人が合格した。高木りおん(23)は、通算2アンダー14位タイで、合格を勝ち取った。

高木はホールアウト後、「まだ夢のようで実感が湧かない」と、安堵(あんど)の表情で語った。3度目の挑戦でつかんだプロテスト合格。その勝因は、技術以上に「心の持ちよう」にあった。

最終日のプレーを振り返り、高木は開口一番「今日は1日を通して本当にラッキーでした」と語った。出だしの2番ホールで13ヤードのロングパットを沈めてバーディー。これで波に乗り、前半だけで2つのスコアを伸ばした。

「4日間の中で今日が一番緊張しなかった」という言葉の裏には、10月19日から4日間、同じ会場で行われた日本プロゴルフ選手育成協会(JGDA)強化合宿での藤井かすみ代表理事との出会いがあった。

大学3年生時の悩みを、魔法のような助言が解消してくれた。当時「80台後半が止まらなくなって、一度ミスをすると悪いイメージしか浮かばない。打つ時に手が震えるほど」というトラウマを抱えていた。プロテストを目前とした合宿で、当時から抱える悩みを打ち明けると、藤井プロから助言をもらった。

「ネガティブなことは先に全部想像して、掃除してしまいなさい。後はポジティブなことだけを念頭にプレーするの」

「心の掃除」を実践したことで、震えることがなくなった。プロテスト本番でも、ミスを恐れず、幸運をも味方につける、リラックスした状態を作り出すことができた。4日間、目の前の1打に集中し、2アンダーの結果をつかんだ。

目標にしたい選手を問われると、高校の先輩でもある笹生優花の名を即座に挙げた。「優花ちゃんのように世界で戦いたい」。男子ではコリン・モリカワの「ゆったりとしたスイングから放たれる美しい弾道」に憧れているという。

「藤井かすみさんに直接会ってお礼を言いたい。強化合宿の時に教えていただいた、ポジティブで、いい緊張感を保ってプレーできました」

笹生やコリン・モリカワに近づく、大きな1歩を踏み出した。即効的ヒントを得た高木から、感謝の言葉があふれ出た。

祝・女子プロ21人が合格! 1位は長沢愛羅、2位は谷田侑里香 女子最終プロテスト最終日