リオ五輪異例のトップ不在で開幕 大統領の停職決定

 南米初開催となるリオデジャネイロ五輪を前にブラジルのルセフ大統領の停職が決まった。

 弾劾裁判は五輪開幕までに終了しない見込みで、国家元首が不在のまま8月5日の開会式を迎える異例の事態となった。リオ市のパエス市長は「全ての政治家が五輪の重要性を理解している」として、テメル大統領代行の下で迎えることになる五輪への不安を打ち消した。

 五輪憲章には開会式での開会宣言は国家元首が行うと明記されている。2012年ロンドン五輪は英国のエリザベス女王、14年ソチ冬季五輪はロシアのプーチン大統領がその役割を務めた。最近の夏季大会では元首が開会宣言を行わなかった例はなく、エリザベス女王の夫のエディンバラ公が代行した1956年メルボルン大会までさかのぼる。

 五輪を目前にした「政変」の事例も多い。24年パリ大会は開幕の約1カ月前に大統領が辞任し、新大統領に代わったが、五輪に大きな影響はなかったとされる。88年9月から開かれたソウル五輪は同年2月に民主化運動の高まりの中で全斗煥大統領が交代したが、後継の盧泰愚大統領の下で国を挙げて運営、大会を成功に導いた。

 2004年アテネ五輪は開幕を5カ月後に控えて政権交代があった。五輪準備の遅れが悪化すると懸念されたが、新首相が改善策を打ち出して無事に乗り越えた。

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