日体大と東工大が21日、日体大の東京・世田谷キャンパスで、2020年東京五輪・パラリンピックへ向けた連携協定を締結した。

 世界レベルの選手を育成してきた日体大と、世界水準の理工系総合大学の東工大が、互いの強みを融合させて、さらなる競技力の向上を目指す。

 締結式に出席した日体大の具志堅幸司学長は「共通の目標は強い日本をつくること。東工大の培ってこられた世界最高の技術を融合することで、競技力の向上、研究の推進、つまり新しい視点に立ったアスリートのサポート体制がつくっていけるのではないかと期待と夢が広がっている」と話した。東工大の三島良直学長も「スポーツ科学にどこまで貢献できるか、ということに挑戦することは我々にとってありがたいこと」と期待を膨らませた。

 具体的には選手の用具や装具、測定器の開発、さらに人工知能(AI)を用いたアスリートのビッグデータの解析などに取り組み、2020年に選手が最高のパフォーマンスを発揮できる最新鋭のサポート体制を整える。日体大の山本博アスレティックデパートメント長は「世界で勝てる強いニッポンをつくりだすことが連携協定のミッション。20年大会へ向けて頑張るアスリートのすべてを支援する。そして、このミッションで創出した技術で、世界でスポーツを愛するすべての人たちの夢実現に協力していきたい」と話した。【首藤正徳】