全日本柔道連盟(全柔連)は26日、世界選手権(8~9月・ブダペスト)の日本代表壮行式を東京都文京区の講道館で開き、男子66キロ級で初出場の19歳、阿部一二三(日体大)は「一本を取る柔道をして絶対に金メダルを取る」と宣言した。

 リオデジャネイロ五輪男子100キロ超級銀メダルで初出場の原沢久喜(日本中央競馬会)は「一戦一戦全力で闘い、優勝を目指す」と意気込み、男子の井上康生監督は「非常にいい状態に仕上がっている。日本代表の誇りを懸けて全身全霊で闘う」と抱負を述べた。

 女子では78キロ超級の20歳、朝比奈沙羅(東海大)が「自分らしさを精いっぱい表現できるよう頑張る」と初の大舞台へ意欲。女子の増地克之監督は「一丸となって全力で闘う」と語った。

 昨年のリオ五輪では金3個を含む史上最多12個のメダルを獲得。今大会は2020年東京五輪へ向けた第一歩となり、勢いを加速させたい。

 壮行式には東京五輪での採用に伴い、初めて実施される混合団体戦出場者を含む男女計23人が出席。6月に就任した全柔連の山下泰裕会長は「多くの国民に夢や感動、誇りを与えてほしい」と激励した。