富士通が7-0でオービックに勝ち、5年連続9度目の決勝進出を果たした。決勝戦「ジャパンXボウル」(12月18日、東京ドーム)では、IBMと3年ぶり2度目の対決となる。

 富士通は、大黒柱のQBキャメロンが立ち上がりにギアを全開。第1Q、WR強へのロングパスなどと自身のキープランでゴール前1ヤードに迫ると、2分16秒に自らTDランを決めた。

 その後は互いにFGトライを外すなど得点できずじまい。ともにディフェンス陣が踏ん張り、相手の前進を阻んだ。そして、最後は富士通DBアディヤミが試合時間残り42秒、オービックQB菅原のパスをインターセプトし、激闘に終止符を打った。

 藤田ヘッドコーチは「選手が粘り強く戦ってくれた。とくにディフェンスは良く頑張った。選手のメンタル(の強さ)で勝てた」とチームの成長ぶりをたたえた。そして、決勝戦に向けては「オフェンスがもっと点を取らないといけない」と攻撃面の向上を課題に掲げた。

 富士通に14年秋から6連敗となったオービック古庄ヘッドコーチは「精度の高いプレーを持てないままだった」と唇をかんだ。今季はリーグ戦3敗から「強い根っこのあるチームは作れた」との自負も見せたが、一歩及ばなかった。「こんだけ悔しい思いをしたので、とんでもないチームを作る」と来季の巻き返しを誓った。