国際水連(FINA)は19日、20年東京オリンピック(五輪)の競泳を午前決勝で行う方針であることを発表した。FINAは通例通りに午後決勝を求めてきたが、米テレビ局から巨額の放送権料が見込める国際オリンピック委員会(IOC)が午前決勝を希望。前日18日に競技日程の大枠を承認したIOC理事会でも、競泳は結論を持ち越したが、FINAが折れた形となった。これで競泳は同じアジア圏だった08年北京五輪に続く午前決勝になる。

 日本水連が要望した午後決勝は実現しなかった。青木会長は「残念な結果ではある。日本のゴールデンタイムに、日本のファンに競泳の決勝を見てもらいたかった」と話した。ただ日本競泳陣は同じ午前決勝だった08年北京五輪で金2、銅3と5個のメダルを獲得している。同五輪で北島康介氏らを指導した平井コーチは「対応できないことはない」と話している。