体操女子リオデジャネイロ・オリンピック代表の宮川紗江(18)への暴力行為で、日本体操協会から無期限の登録抹消と味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)での活動禁止処分を受けた、速見佑斗コーチ(34)が5日、都内で会見を開いた。

速見氏は「宮川選手が今、一番望んでいることが、私と一緒に今まで東京オリンピック、その先を一生懸命、目指してやって来たという思いがあるので。本当にいつになるか分かりませんが、私も反省し、再出発できる状況を頑張って作っていきたいと思います」と、宮川との再出発を強く望んでいる思いを明らかにした。

また宮川の現在の状況について「とにかく勇気を持って会見はしましたけども、18歳で負担は大きく、不安定な状況なのは間違いない」と、8月29日に会見を開いた宮川が精神的に不安定な状態だと明かした。その上で「(宮川が)1日も早く日々、練習に行きたいと思える状況を作ってあげたい、1日でも早く次のステップに進める環境を作ってあげたいという思いでいっぱい」と、宮川の再出発の場を作ってあげたい、その再出発でタッグを組みたい考えを示した。

そこまで宮川のことを考えていながら、なぜ宮川の会見に同席しなかったのか? と聞かれると「最初は(同席を)考えていたが、宮川選手が『自分の口で思いを伝えたい』という気持ちが強く『コーチはコーチで開いた方が良いんじゃないか』と選手、弁護士、私と話し合ってあのような形になりました」と説明した。【村上幸将】