女子48キロ級で2連覇を狙った渡名喜風南(となき・ふうな、23=パーク24)は決勝でウクライナ選手に一本負けし、銀メダルとなった。

渡名喜は初戦の2回戦から登場。3回戦と準々決勝はともに一本勝ちだったが、3回戦は9分超の消耗戦の末に抑え込み、準々決勝も終了間際の寝技で突破としぶとさをみせた。世界ランキング1位のムンフバット(モンゴル)との準決勝は中盤に技ありを奪われながら、残り17秒で相手に3つ目の指導で反則勝ち。ただ、決勝は奥襟をつかまれ、一本を食らった。

昨年に世界女王となり「(外国勢の)組み手の部分が厳しくなっている」と実感していただけに、2連覇を逃し「悔しい限り」と大粒の涙を流した。「まだまだ自分には課題がたくさんあるので、これからも頑張っていきたい。(東京五輪へむけ)絶対に次は勝って、はい上がっていきたいと思います」と唇をかんだ。