世界ランキング13位でアジア杯3連覇中の日本は、同10位の中国に81-87で敗れ、8強入りを逃した。平均身長で中国を11センチ下回る日本は、中国の高さを生かした攻撃を防ぎ切れなかった。

第1クオーター(Q)から、先発した司令塔本橋菜子(24=東京羽田ヴィッキーズ)が積極的にゴールを狙った。主将の高田真希(29=デンソーアイリス)も39分48秒とほぼフル出場し、ゴール下の守備で奮闘。2メートルを超える高さの中国攻撃陣の得点を抑え込み第1Qを25-19とリードした。第2Q、スチールなどの小さなミスから中国に3点シュートも許し追い上げられた。本橋、町田瑠唯(25=富士通レッドウエーブ)らポイントガード陣の的確なパスで宮沢夕貴(25=JX-ENEOSサンフラワーズ)らのシューター陣も躍動するも、44-46とリードを許して前半を折り返し。第3Qは中国の好守備に阻まれ、日本は攻撃チャンスを生かせない時間が続き、10点差をつけられ57-67。第4Q残り5分、最大11点差をつけられた場面から、チーム最年少19歳のオコエ桃仁花(デンソー)がオフェンスリバウンドからのセカンドチャンス、スチールから単独走ってでレイアップを決めるなど粘り強さを見せた。残り1分33秒で2点差まで詰め寄るも、勝利にはあと1歩届かなかった。

高田は「目標はメダルだったので、こういう負け方は悔しい。勝ちたいという思いがもっと強くなりました」と目を潤ませた。代表初選出ながらチーム最多の25点をマークした本橋は「自分はコンスタントに力を出せなくて波がある。安定したプレーができるようになりたい」と自身の課題も口にした。