柔道の強豪のコマツが12日、東京・赤坂の本社で9月の世界選手権(アゼルバイジャン・バクー)に出場した日本代表3選手の報告会を行った。

食堂には約200人の社員が集結し、仰天のアゼルバイジャン料理が振る舞われた。代表的な肉煮込みの「ゴブルマ」や野菜の肉詰めの「バディムジャンドルマシ」などがバイキング形式で提供された。同社によると、代表選手が訪れたアゼルバイジャンを食を通じて知ってもらうという狙いがあるという。

前大会銀メダルで初の世界女王に輝いた芳田司(23)は「今年は『絶対に金メダルを取る』という強い覚悟を持って、最後まで闘えた」と振り返り、「気持ちを切り替えて、次も確実に優勝出来るようしっかりと準備したい」と11月のグランドスラム(GS)大阪大会での4連覇を見据えた。例年、GS東京大会を東京体育館で行っていたが、20年東京五輪に向けて改修工事中のため今年は大阪で開催する。GS東京大会3連覇中の芳田はGS大阪大会で優勝すると、来年の世界選手権(東京・日本武道館)代表に内定する。

同63キロ級銀メダルの田代未来(24)は「最後に弱さが出たが、気持ちはもう前を向いている」。同70キロ級銅メダルの大野陽子(28)は「悔しい結果となったが、(世界選手権を)経験出来たことはプラスになった」と話した。