柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)男子66キロ級金メダルの阿部一二三(21=日体大)が27日、都内のホテルで、在籍する日体大の世界選手権祝賀会に参加した。男子81キロ級銀メダルの藤原崇太郎(20=日体大)、女子52キロ級金メダルの妹、詩(18=兵庫・夙川学院高)とともに、集まった大学関係者、柔道関係者からの祝福を受けた。

祝賀会の後半に壇上に立った一二三は、「きょうだいで優勝できて、良い結果を残すことができました。でもこれは1人じゃここまでの結果は残せなくて、周りの方が支えてくださった結果です」とあいさつした。

11月23日に開幕するグランドスラム(GS)大阪大会では、来年東京で開催される世界選手権の出場権がかかる。「連戦が続いたので、まずはけがをしないことを第一に。グランドスラム大阪に向けて今はコンディションも気持ちも最高に持って来られている。練習でも試合と同じように絶対に一本を取りに行く意識を持って調整しているところ」。海外遠征も含めた今後の練習プランについては「世界選手権の代表に内定してから、そこからの長期プランを相談して考える」とした。

来春からは妹、詩も日体大への進学が決定している。一二三は「一緒にいる時間は今より多くなるし、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたい」と笑顔を見せた。