16年リオデジャネイロ五輪男子81キロ級銅メダルの永瀬貴規(25=旭化成)は、初戦となる2回戦で春山友紀(27=自衛隊体育学校)に背負い投げで一本負けを喫した。

昨夏の世界選手権で右膝前十字靱帯(じんたい)断裂のけがを負い、昨年10月に再建手術。3月から稽古を再開し、本格的に乱取りを再開したのは「5月中旬から下旬くらい」だった。「膝も徐々に良くなってきていて、できることをやってきたつもりだった。でもまだまだでした。頭の整理がつかないです」と率直な心境を話した。

今大会は来夏の世界選手権(日本武道館)の第1次選考会も兼ねる。「自分自身にプレッシャーをかけていたところはあった。2020年に向けてすごく大事な大会で、結果で応える力がなかったなと、ただそれだけです」と悔しがった。今後に向けては「チャンスがある限りはそこに向けて頑張りたい」と前を向いた。