国際体操連盟(FIG)は20日、富士通とパートナー契約を結び、共同で開発している採点支援システムを今後の国際大会で採用することを決めたと発表した。

20年東京オリンピック(五輪)では審判員が採点し、一部の種目でシステムを補助として活用する。20年までに5種目、24年までに全10種目での採用を見込んでいる。同システムは3Dレーザーセンサーで選手の動きを立体的に捉え、人工知能(AI)が3次元の画像に変換。審判員は任意の部分を選んで演技を確認できる。目視判定が難しい技などに対して公平性のある採点につなげることが目的で、将来はこのシステムでの自動採点を目指す。FIGの渡辺守成会長は「データなどで分かりやすくなり、エンターテインメント性が高まると思う」と話した。