女子57キロ級の伊調馨(34=ALSOK)が、オリンピック(五輪)5連覇を目指す20年東京大会へ大きく前進した。

同級世界女王でリオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)と決勝で対戦。前日の予選リーグでは敗れたが、同じ相手に敗れることはなかった。

試合後、伊調は「厳しい戦いになるのはわかっていた。最後(ポイントが)取れて良かったです。」と振り返った。前日22日の予選で川井に敗れた後、東京五輪を目指すことを明言。見事に復活の優勝を遂げた。「まだまだ。自分の中では伸びしろというか、まだ上げていけると思う」と話した。

東京五輪代表になるには来年9月の世界選手権でメダル獲得が最短。前回リオ五輪前の15年世界選手権では、女子6階級中5階級の五輪代表が決まっている。今大会と来年6月の全日本選抜に連勝すれば、世界選手権代表に決定。両大会の勝者が違う場合は、プレーオフが行われる。伊調は「6月に向けて上げていきたい。その先に東京五輪があればいいと思います」。復活Vの先に東京五輪への道筋がはっきり見えた。