Wリーグ新潟BBラビッツに、F千葉歩（22＝専大4年、東京学館新潟）が来季入団が内定している選手が登録できる「アーリーエントリー選手」として加入した。年明け初カードとなる19、20日の日立ハイテク戦（ひたちなか市総合体育館ほか）からベンチ入りする予定。昨季の関東大学リーグ女子で1試合平均17・4得点し、ランキング7位のシュート力を武器にリーグ戦出場を目指す。

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千葉がチームに刺激を与える。合流したのは13日から。16日の実戦練習ではドリブルからの切り込み、外角のシュートと、積極的にプレー。「狙えるときには打っていく」と切れのある動きを見せる。

小川忠晴監督（49）は「日立ハイテク戦（19、20日）はベンチに入れる」と言う。千葉も「出番があったら得点したい」と前向きだ。専大の主力として活躍した。18年の関東大学リーグ女子の得点ランキングは1試合平均17・4点で7位、3点シュート成功数は25本で6位。シュートを前面に出すスタイルを小川監督は「思い切りがいい」と評価する。

岩手・水沢中から東京学館新潟へ入学。高校時代からBBラビッツの試合を見ていた。当時の主力、F出岐奏にあこがれ、シュートのタイミングやプレースタイルをまねした。「新潟に恩返しをしたい」とBBラビッツへの入団内定、アーリーエントリーを喜んだ。

BBラビッツのG山沢恵主将（22）は新潟中央出身で、高校時代のライバル。「ラビッツのことをいろいろと教えてもらった」。旧知の選手がいることで、緊張は少し和らいだ。リーグ戦は今季残り8試合。チームは最下位脱出が目標。「少しでも力になれれば」。気持ちはすっかりチームの一員になった。【斎藤慎一郎】

◆千葉歩（ちば・あゆみ）1996年（平8）8月4日生まれ、岩手県出身。水沢中（岩手）から東京学館新潟高に進み、高校では北信越国体県選抜メンバーに。専大では3年からレギュラー。4年のインカレはベスト8。167センチ、58キロ。背番号17。

◆Wリーグ・アーリーエントリー　大学生、高校生を対象に入団契約または雇用契約が内定しているチームで、卒業前に選手登録できる制度。新潟の現選手ではG宮坂桃菜（24）F北川直美（24）F中山樹（22）CF渡辺愛加（23）F根来真奈（23）がこの制度でプレーした。