柔道男子代表の井上康生監督(40)が16日、東京・多摩市の国士舘大での代表合宿に参加し、19年テーマを「原点回帰」と掲げた。

20年東京五輪を1年半後に控え、今年を「重要な年」と位置づけ「勝負への執念や日本代表の誇りを含めて、原点に戻ってこの1年をしっかり過ごしたい」と決意表明した。

稽古前には選手たちにラグビーの大学選手権で10連覇を目指した“絶対王者”の帝京大が敗れたことを一例に「常に危機感を持つが大切。これは日本柔道にも言えること」と伝えた。また、同選手権で22大会ぶりに優勝した明大からは“3つの改革”を学び「戦術面の改革、上下関係の撤廃、私生活面の見直しが大きいというのが印象的だった」と話した。

この日は2月の欧州遠征に向けた合宿初日で、乱取りと寝技を中心に3時間の稽古に励んだ。19日まで行われる。