世界9位の錦織圭(29=日清食品)が、世界の巨人を倒した。同73位のイボ・カロビッチ(クロアチア)に6-3、7-6、5-7、5-7、7-6のフルセット勝利、2年ぶり8度目の3回戦に進出だ。

試合後は倒れ込むほどの熱戦を制し「勝てたのが不思議なくらい」と精も根も尽き果てた。

相手は身長211センチと、今大会でオペルカ(米国)と並んで最長身。歴代最多1万3000本以上のサービスエースをたたき込んできた「世界のエース王」だ。ストロークでリズムをつかむ錦織にとって、サーブ一発など単発で終わるプレーは「あんまり好きではない相手」だった。

それは過去2勝2敗の対戦成績でも分かる。最初の2戦はやりにくさがあったようで、2戦目には途中棄権と体も壊された。しかしその後は、しっかりと2連勝。この日も、武器のリターンでゲームを連取、その後追い付かれたが最後は世界のエース王をブロック。勝利に結びつけた。