前回王者で世界ランク3位の張本智和(15=エリートアカデミー)がヒヤヒヤで5回戦を突破した。緒方遼太郎(20=早大)にフルセットの4-3で辛勝した。最終ゲーム、1-6と追い込まれ会場は一時騒然。しかし、4-7から7連続得点で、逆転した。試合を決めた瞬間、いつにも増した音量で「チョレイ!」の雄たけびを上げた。

王者を追い詰めた緒方は試合後、「(張本は序盤)凡ミスがあったけど、最後はそれが少なくなり、僕が我慢比べで勝てなかった」と肩を落とした。張本の代名詞である高速レシーブ「チキータ」について「何をやってもチキータはされる。サーブで何とかしようとは思わず、チキータを受けてからどうするかと考えていた」と語った。

緒方もエリートアカデミー出身で、張本が入校したての1年間、同じ場所で練習した。その頃の印象を聞かれ「僕が卒業する頃には向こうが強くなっていった」と振り返った。