柔道のグランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(ロシア)に出場した男女日本代表が19日、成田空港に帰国した。

16年リオデジャネイロ五輪男子81キロ級銅メダルの永瀬貴規(25=旭化成)は2位に終わり「最後、勝ちきれなかったのは悔しいし、力不足を痛感した。隙も出て自分の甘さも出た」と反省を口にした。準々決勝、準決勝と延長戦で勝利し、決勝は世界ランキング2位のムキ(イスラエル)に残り時間3秒で技ありを奪われて準優勝となった。

17年10月に右膝手術を受け、昨年8月に実戦復帰した。181センチ、81キロの筋肉質の肉体で体幹を使ったバランスの良い「受け」を武器とし「徐々に試合勘も戻り、自分の間合いでやれば投げられそうになることはなかった。改めて自分の形が大事だなと思った。リオ五輪前や手術前のような状態に戻りつつある」と手応えも口にした。

81キロ級には18年世界選手権銀メダルの藤原崇太郎(20=日体大)らの若手ライバルがいる。4月6、7日の全日本選抜体重別選手権(兼19年世界選手権代表選考会)に向け「今大会で課題となった(投げきる)決めの部分を強化し、気持ちを選抜に切り替えたい」と力を込めた。