フィギュアスケートの世界選手権が20日、さいたまスーパーアリーナで開幕する。

19日は本番リンクで公式練習が行われ、2月の4大陸選手権を制した宇野昌磨(21=トヨタ自動車)が好調ぶりを示した。ショートプログラム(SP)「天国への階段」をかけての通しで4回転フリップ、4回転-3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷させるなど、キレのある動きだった。

練習後の記者会見では、右足首負傷から復帰する羽生結弦(24=ANA)へ質問が集中。10分を過ぎて宇野に質問が向けられると「気を使って質問していただいて、ありがとうございます」とユーモアのある切り出しで笑いを誘った。18年12月の全日本選手権で捻挫した右足首に関しては「全く問題ないです」。その上で「調整も順調です。この試合は初めて、結果を求めて挑みたいなと思っています」と力強く言い切った。

3年連続出場となる田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)は、公式練習で4回転サルコーや4回転トーループを念入りに確認し、ジャンプ成功の度に会場のファンから拍手を受けた。