全日本柔道連盟(全柔連)は19日、日本代表の愛称を人気怪獣のゴジラとコラボして「ゴジラジャパン」とすることを発表した。

愛称のきっかけは、全柔連が14年ごろから国内外の選手の試合映像を分析するシステムをスタッフ間で通称「ゴジラ」と呼んでいた。昨夏、ゴジラの商標を保有する東宝から指摘を受け、「一緒に何かできませんか」との提案があった。柔道とゴジラは、同じ日本発祥で力強いイメージが共通するとの理由でコラボが実現した。15日の全柔連の理事会では一部の理事から「ゴジラは礼儀正しいのか」「破壊のイメージが柔道とは異なるのでは」などの慎重論もあったが、賛成多数で決まった。

この日、都内で会見した男子代表の井上康生監督(40)は約2メートルの着ぐるみのゴジラを横に「太ももが太い!! 強さを求める中でありがたい助っ人をいただいた。最強の部分を求めつつ、最高の柔道家を追求したい」。女子代表の増地克之監督(48)は「ゴジラと言えば圧倒的強さの象徴。全日本もゴジラに負けないようにしたい」と歓迎した。今後は、代表ジャージーにゴジラのロゴを入れたり、今夏の世界選手権東京大会(日本武道館)にゴジラが応援に駆けつけるなどの計画があるという。