生まれたばかりの赤ちゃんに勝利をプレゼントする。バスケットボールBリーグ、レバンガ北海道の桜井良太(36)が20日、札幌市内で敵地川崎2連戦に向けた練習に参加。18日に第2子が生まれたことを明かした。

性別など詳細は控えたが「頑張らなきゃいけないなという気持ちはある」と、家族が増え気合も十分だ。

今季で現役13年目の桜井は昨シーズン終了後に左足首手術をした影響もあり、北海道加入後はキャリア最低の平均得点4・7得点。06年シーズンから続く連続試合出場は591試合と継続しているが「シーズンが始まるときに思い描いていたモノとは違う状況」と苦しい思いも話した。

ベテランの不調に呼応するようにチームは現在16年Bリーグ発足後ワーストの9連敗中。リーグ全体で最下位18位に沈み、下位4チームがまわるB1残留プレーオフ回避が課題になってくる。川崎戦後の残り11試合は全て強豪ぞろいの東地区が相手。手の内が知られている同地区との対戦前に連敗を脱出したい。

当時とリーグの状況は違うが、桜井はJBL時代の12-13年シーズンに12連敗を経験している。「急激に変わることはないけど、選手1人1人がこの状況を変えるための意識を持ってやらないといけない」と、強い覚悟をにじませる。この日の練習後の円陣では桜井の第2子誕生報告に選手たちの表情も明るくなった。敵地で連敗を止め、今度は勝って笑いたい。【浅水友輝】