フィギュアスケートの世界選手権女子で4位に入った紀平梨花(16=関大KFSC)に、五輪王者の“見本”がすり込まれた。

24日は、さいたまスーパーアリーナでエキシビションに出演。前日23日は男子フリーを客席で見守り「どの選手も最高の演技ができるように願いすぎて、本当に心がもたないぐらい疲れた」と笑った。

中でも見入ったのが、五輪2連覇の羽生結弦(ANA)だった。これまでアイスショーで共演していたが「サルコーはあまり近くで見たことはなかった」と、自らが来季導入を目指す4回転ジャンプに目を凝らした。「本当に力が抜けているようなイメージ。無駄な力が入らない。その感じを覚えておいて、練習に生かしたい」と学びがあった。

エキシビションはアラン・ウォーカーの「フェイデッド」を演じ、大会を締めくくった。「初めての世界選手権ですごく学べたし、もっと練習しようという強い気持ちが生まれた」。貴重な経験を次につなげる。