選手の育成やスポーツの普及に貢献した指導者に贈られる「ミズノスポーツメントール賞」の表彰式が23日、都内であった。冬季オリンピック(五輪)で男子フィギュアスケート2連覇の羽生結弦(24=ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチが最優秀に相当する「ゴールド」に輝いた。

オーサー氏は、海外にいるため表彰式は欠席だったが、書面を通じ、コメントを発表した。

「私たち指導チームと羽生結弦選手とのこれまでの道のりは7年前に始まりました。羽生選手は、夢にあふれ、献身的な気持ちがあり、将来のビジョン、そして気迫を持った青年でした。その道中、私たちはさまざまな困難に直面しましたが、羽生選手の成功の大きな要因は『勇気』であったことに私たちは気付きました。

私は羽生結弦選手を誇りに思っております。選手としての成功だけでなく、フィギュアスケートというスポーツへの真摯な取り組み、日本スケート連盟に対して献身的であり、そして世界中にいる多くの結弦ファンに対して誠実だからです。私は、チームのメンバー、具体的に名前を申しますと、トレイシー・ウィルソン、ジスラン・ブリアン、ジェフリー・バトル、シェイリーン・ボーン、デヴィッド・ウィルソン、ペイジ・エイストロップを代表し、謹んでこの『ミズノ スポーツメントール賞 ゴールド』をお受けいたします。

また、日本スケート連盟は私たちに対し辛抱強く、理解を示し、そして私たちをサポートしていただきました。そのことに対してもお礼を申し上げたいと思います。

指導者そしてコーチとして私が目指すところは、スポーツで成功するだけでなく、それぞれの社会でリーダーとなれる人材を育成することです。それはすなわち、自ら道を切り開き、次の世代のためにその道を示すアスリートを育てるということです。

チームの皆と結弦へ。私を信じてくれてありがとう。心を込めて」。

またビデオメッセージも寄せ、その中で「羽生選手はまさに国の宝です」などと語った。