メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分11秒118のトップタイムを記録した。バルテリ・ボッタスも0・081秒差の2位に付け、モナコとコース特性が似たバルセロナの低速区間での速さから言われていた下馬評の高さを裏付けたかたちとなった。

3度の世界王者でありトト・ウォルフとともにチームを取り仕切ってきたニキ・ラウダが月曜日に急逝して悲しみに暮れる中、コース上ではいつも通りの強さを見せた。

「今週をポジティブなかたちで過ごすことが僕たちの目標だ。今日はほとんどマシンに変更を加える必要もなく、セットアップにはとても満足出来る状況だった。F1マシンは年々速くなるし、今年の速さはいつバリアーに突っ込むかというくらい本当に信じられないくらいの緊迫さだよ」(ハミルトン)

フェラーリのセバスチャン・フェテルが0・763秒差の3位、レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがラジエーターからの水漏れで走行時間を失ったがピエール・ガスリーが0・820秒差の4位につけ、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンも0・913秒差の5位につける好走を見せた。

フェルスタッペンは「マシンバランスはとても満足が出来る状態」と話したが、実際にはまだ改善の余地がある状態だという。メルセデスAMGとの差も認識しており「今年の我々はモナコでも最有力候補ではない」としているが、ホンダは「多少の不具合が起きてもパワーを抑えることで走行継続を可能にするセッティングを複数用意している」(田辺豊治テクニカルディレクター)といい、モナコGPでしっかりと走り切って結果を手に入れることを期している。(米家峰起通信員)