初優勝を狙った日本代表「バード・ジャパン」が中国に1-3で敗れ、準優勝に終わった。

第1試合では男子ダブルス世界ランキング6位の遠藤大由(32)、渡辺勇大(21=日本ユニシス)が0-2で敗れると、第2試合で女子シングルス同4位の山口茜(21=再春館製薬所)も、1-2で敗戦。第3試合の男子シングルス同1位の桃田賢斗(24=NTT東日本)も流れを止めることができず、1-2で敗れた。

第1試合に登場した遠藤、渡辺ペアは、世界ランキング3位ながら対戦成績では勝ち越しているペアと対戦。190センチを超える長身の相手に第1ゲーム序盤から防戦一方。得意のレシーブからの攻撃で終盤に17-17と追い付いたが、最後は突き放され18-21で奪われた。第2ゲームも流れをつかめず、10-21で敗れた。

第2試合は、準決勝に続いての出場となった山口。第1ゲームを奪ったが、お互い連続得点の取り合いとなった第2ゲームは中盤以降ミスが続き、16-21で落とした。コーチ陣から「ラリーを嫌ってはいけない。我慢しなさい」と言われて挑んだ第3ゲーム。序盤は苦しいラリーを我慢して相手のミスを誘いリードを広げたが、中盤に7連続得点で逆転されると、流れを失った。スマッシュを同じ場所に何度も決められ、ネット際の攻防でも競り負け17-21で落とした。

悪い流れと完全アウェーの大観衆に同1位の桃田ものみ込まれた。第1ゲームこそ21-15で奪ったが、第2ゲームはいいところなく5点しか奪えず失うと、第3ゲームも集中力を欠き11点で敗れて終戦。悲願の優勝はならなかった。これまで1度も負けたことがなかった団体戦。優勝に人一倍闘志を燃やしていた。「自分が勝たないと優勝はない」と思って挑んだ大会だったが、最後に力尽きた。