柔道男子代表の井上康生監督(41)は14日、11日の世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)代表強化合宿で左足首を痛めた66キロ級世界王者の阿部一二三(21=日体大)が稽古を再開するまで約1カ月かかることを明かした。

東京・多摩市の国士舘大で行われた同選手権重量級代表の合宿後、阿部の診断について「脛腓(けいひ)靱帯(じんたい)損傷で、復帰まで4週間弱かかる」と説明。骨には異常なく、16日までの代表合宿は離脱せず、別メニューで上半身を鍛えながら治療に専念するという。

今月下旬からのスペイン合宿は不参加の見通しだが、世界選手権には影響ない。阿部は4月に左脇腹を痛め、5月上旬に稽古を再開したばかりだった。井上監督は「一難去ってまた一難。成長出来る時は、挫折や屈辱、失敗があってこそ。今は1日でも早くけがを治してもらいたい」と話した。