バスケ17歳田中力「憧れの存在」八村塁と同じ道へ

バスケットボール男子の若手中心の代表候補20名を集めた第1次育成合宿が14日、東京・北区のナショナルトレーニングセンターで行われ、17歳の田中力(米国・IMGアカデミー)が「A代表に入ってワールドカップ(W杯)、東京オリンピック(五輪)を目指す」と決意を語った。

神奈川・横須賀市の坂本中3年で日本代表候補に選出された田中は、中学卒業後に渡米し、高校に編入。「最初は日本から来たのでレベルが低い」とからかわれたという。

自身も得点を奪うことばかりに気を取られ、コーチにも怒られる苦しい日々が続いたが、連絡を取り相談をしていた八村塁(21=ゴンザガ大)から「楽しんで我慢。軽い気持ちでやった方がいい。できなくても次がある」とアドバイスを受けた。

心に余裕ができた田中は「周りも盛り上げながら楽しくやる」と考え方を変え、結果も残したことでチームメートに受け入れられたという。

プレースタイルも変わった。中学時代はスピードを生かしてがむしゃらに得点を狙うだけだったのが「ガードとしていい判断ができるようになった」とスペースを見えるようになり、パスの技術も上達。

全米トップ20人に7人が入る強豪の中で「ちょっと距離があってもブロックされる。(日本の時と)タイミングが違ったので合わせるよう意識した」と必死に食らい付き、日本代表候補に選ばれるまでに成長した。

アドバイスをくれた八村は20日(日本時間21日)のドラフトで1巡目指名が有力。田中は「言葉が出ないぐらいすごい。あこがれの存在です」と語った。もちろん、中学時代から米国でのプレーを目指していた田中自身も八村と同じ道を夢見る。「A代表に1番近いところでどれだけやれるか楽しみ。若いけど戦えるところを見せたい」と意気込んだ。

7月に行われるウィリアム・ジョーンズカップ(12日~21日、台湾)のメンバーに選出され、活躍すればW杯(8月、中国)、東京五輪への道も開ける。

「プレー以外の時も代表としての気持ちを忘れずに行動する。他の呼ばれなかった選手の分までしっかり戦いたい」

最悪の環境からはい上がり、代表としての自覚も備わった田中は、大舞台で八村と同じコートに立つため、最高のパフォーマンスでアピールする。【松熊洋介】